先日、久々に友達の声を聞いた…どれくらい久々かと言うと、十数年ぶりくらい。
学生時代に連絡先だけ交換したけど、その後一切連絡を取っていなかった友達と携帯の不具合か何か知らないけどたまたま通話が繋がった…本当にたまたま。どういう事…？
お互いが学生時代から電話番号を変更していないという奇跡でもなきゃこんな事起きねえよ…しかもこっちは向こうからかけてきたと思ったのに、発着信履歴を見たらこっちからの通話だった事が分かった。いやどうなってるんだよこの壊れかけの携帯電話。
学生時代以来、久々に聴いた友達の声は…記憶の中の印象と殆ど変わっていなかった。声質も、喋り方の雰囲気も当時のまんま。変わらぬ友って、良い物だ…
正直、学生時代は滅茶苦茶仲が良かったかというとそうでもなかったような印象はある。いや、こっちはその友達に当時ハマっていた漫画の単行本を貸してもらったり、興味があるゲームソフトを貸してもらったり色々お世話になっていたけど、自然と疎遠になっていたし…こう書くとお世話になっていたのにその恩を忘れた恩知らずだよな、自分。
こんな風に普段付き合いが無い友達にいきなり連絡をする時って多くの場合はカルト宗教とかマルチ商法の勧誘である事が多いから、何か言われる前にそうじゃないよ！と二回ほど言い訳はした…すると「そういうのの勧誘って大体飲みに行こうぜって誘うから違うと分かってるよ」と返してくれた。うーん、納得。友は優しいし思慮深かった…
折角連絡して久々に旧友の声を聴いて、携帯の誤作動だったよごめんねじゃあねで電話を切るのもちょっとなあ…と思ってると、中々話が弾んだ。いや、弾んだというよりこっちが一方的に話しているだけで、友は聞き上手的に話を聞いてくれたんだけども…
こちらが学生時代にお世話になった事の感謝や申し訳ないと思っていた事を伝えると、友は「そんな事あったっけ？」と特に気にしていないようであっさり許してくれた。相手の方は特に覚えていなかったとしても、こっちだけずーっと気になっていた事を伝えられるとスッキリする物だなあ…と思った。
折角の休日にこちらから唐突に間違い電話をかけて、本当に申し訳ない…と思ったけれど、久々に友達と話せて、趣味の話で結構盛り上がれた事は本当に楽しかった…いい歳して未だにゲームとかやってるけどこれ大丈夫かな…全然大人になれてなくない…？みたいな自虐すると「昔好きだった物は基本ずっと好きだよ！」とポジティブな事も言ってもらえた。確かに、10代の頃と今で全然嗜好変わった気がしない…
旧友は今でもゲーム好きで、今は某ソシャゲにハマっているらしい。そのソシャゲはアニメしか見た事無いけど、アニメに出演していないあるキャラが好きらしい。調べたけど誰の事なのかよく分からん…とにかく好きになれるキャラが居るのは良い事だよね。
電話を切る時に「今度飲みに行こうぜ！」みたいな事を言えたら良かったんだけど、正直誰かと飲みに行くのとか苦手だしぶっちゃけ久々に連絡取っただけの相手と飲みに行くのもちょっと…みたいな事をこちらがグダグダ言ってると旧友は何か良い感じのフォローをしてくれた。最初から最後までとにかく迷惑かけて申し訳なかったな…
そういう操作をしていないのにたまたま電話番号から昔の友達に通話を発信して、たまたまお互いに電話番号を変更していなくて、たまたまその友人が電話出来る環境だったから長い間連絡を取っていなかった友人と十数年ぶりに会話が出来た…ってこれちょっとしたミラクルじゃないだろうか？と思った事もあり、とにかくその日は興奮した。
お互い音信不通だった友達が今でも元気にやってる事が分かるって、いいもんだなあ…
